フラダンスの種類とは?カヒコとアウアナの違いと特徴とは?




フラには「カヒコ」と「アウアナ」の2種類の音楽があります。

今回は、それぞれの特徴と違いについて紹介したいと思います。

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カヒコとは

「カヒコ」は、ハワイ語で古い、原初の、昔のという意味があり、「古典フラ」とも言われ、古い時代のハワイのフラで、ほとんどが曲はなく、楽器の音や人の声に合わせて踊ります。

ハワイで昔から行われてきた、伝えられてきた伝統の踊りで神様への奉げる神聖な踊りでもあります。オリやチャントと呼ばれる詠唱をしたあと、メレと呼ばれる歌に合わせて踊る形式が多いです。

ハワイには文字がなく、伝える手段が口頭でしかありませんでした。ですから、後世に伝えていくためにオリやチャント、フラに様々な歴史や土地の背景などを記憶させて、伝え、受け継いできたとも言われます。

ハワイ語の文字は、1778年にイギリスからキャプテン・クックらがハワイに渡ってきたときに、ハワイ語にアルファベット文字を当てて作り始めたと言われています。ハワイ語の文字は、出来てまだ300年も経っていないのです。

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カヒコの特徴

カヒコでは、歌い手の叩くイプへケやパフと呼ばれる打楽器などでリズムをとり、オリやメレに合わせて踊ります。イプへケとは、ヒョウタンの中身をくりぬいて作られた楽器で、今でもハワイでは手作りで作られています。

床に打ち付けて拍子をとり、側面を手でたたいてリズムを出します。パフは大型の太鼓で、ココナッツの木をくりぬき、サメや牛の皮を張って太鼓にします。

カヒコで使う楽器には、石を片手に二つずつ持ってカスタネットのように鳴らして使うイリイリやイプへケの小さいサイズのイプ、長さ50cmほどの竹に切れ目を入れ、それらを両手に持ってたたいて音を出すプイリやヤシの実をくりぬいた中に実や種を入れてマラカスのように音を出すイリイリという楽器などで、これらを持って鳴らしながら踊ります。神聖な踊りであるため、アウアナとは違って、アクセサリーなどは一切つけず、化粧もほとんどしないか、しないに近いくらいのメイクです。

飾りは植物の花や葉っぱを使って自分たちで編んだり作ったりしたものを使います。衣装は、花柄は使わず、自然物の形や意味をもたせた幾何学模様か無地です。今でもカヒコを踊るときは、昔のハワイの伝統を守り、それを受け継いでいくためにも、生地を染めるときも自然の植物などを使ったり、模様も自然の木や葉っぱなどの形をスタンプしたり、自然の形を利用しながら使ったり、工夫したりして使います。

カヒコの特徴でのある人の声は、声を響かせる発声法でとても神秘的で厳かな雰囲気が感じられます。昔のカヒコは神や王に捧げる踊りのため、選ばれた男性しか踊ることができませんでした。今では女性も踊っていますが、男性のカヒコの踊りは、昔を思わせる、息をのむような力強さを感じられます。

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アウアナとは

「アウアナ」は、ハワイ語で新しいスタイルのという意味があり、「現代フラ」とも言われ、19世紀以降に欧米の音楽を取り入れて作り出されたもので、音楽に合わせて踊ります。それまで、古典フラが禁止されていた時代もあり、様々に変化していった形です。フラと聞けばイメージするフラダンスのイメージはアウアナのイメージです。

最近の曲もあり、耳にしたことのある音楽もたくさんあります。ゆっくりのテンポの曲からアップテンポの曲まで様々で、音楽に使われる楽器も電子楽器であったり、ウクレレやギターであったりと決まりはありません。衣装はドレスを着たり、舞台メイクをしたりして踊ります。花などの植物を使うことはもちろんですが、アクセサリーをつけたりもします。

ハワイ諸島のハワイ島、オアフ島、カウアイ島、モロカイ島の4島にはそれぞれの島の色や花があり、アウアナの曲ではそれらを意識して、飾りや衣装の色や花を決めることがあります。

アウアナの曲の歌詞はハワイの土地や場所の紹介であったり、愛する人への思いであったりすることが多く、楽器はカヒコで使っているイリイリやプイリ、イプ、ウリウリなども同様に使われています。

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