プロのフラダンサーになるにはどうしたらいいでしょうか?
今回は、プロのフラダンサーになるために必要なことを紹介します!
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プロのフラダンサーになるために
技術力や表現力はもちろんですが、その人の持っている感性というのもプロとなると重要になってきます。
曲や詩の内容を読み取り自分の感性をもって表現する必要があります。フラは優しくきれいな曲ばかりではありません。怒りや悲しさなど、力強く踊ることや力なく寂しく踊ることもあります。様々な感情をフラでも表現しなくてはなりません。
そしてソロとして広い舞台をしっかりと使って一人で優雅に踊ることも必要ですし、大勢で踊るときには客席からの見え方やフォーメーションのバリエーションやかっこよさなども必要になってきます。それらをすべて自分で考えて踊らなくてはいけません。
ハワイのハワイ島、オアフ島、カウアイ島、モロカイ島の4つの島にはそれぞれの色や花などが決まっています。そのようなことも曲に加えて表現する必要があります。
また、知識も必要になります。フラの大会でも、歌詞の意味と振り付けやステップが合っているか、衣装が曲と合っているか、曲の背景を意識した踊りや飾り、衣装になっているかなど、きちんと曲の歌詞の意味を理解できているかどうかというポイントが採点に加えられます。
飾りや衣装なども曲のイメージや歌詞に合わせるために、素材から自分で選び、植物を使って材料を染めたり、スタンピングをしたり、生花や植物を編んだりと手作りすることでも、フラとしての表現を広げていきます。
ハワイアンの歌詞に出てくるものが日本にない場合も多く、それを日本のもので代用するのか、ハワイから取り寄せるのか、そのようにする意味なども考えなくてはいけません。花などの植物は冷蔵庫に入れて保管してもきれいな状態でもつのは数日です。
ですから、レイなどの飾りは本番や大会の前日に作ることが多いのです。レイのために自然の中で咲いている花を摘むということは、その花の生命を頂いて身に付けるということです。
その花に感謝し、丁寧に飾りにします。レイは元々、神様への贈り物として身に付け、心から神への敬意を示すために使っていました。
そのような文化を受け継いだようなものでないと、気持ちも伝わりません。レイの花の編み方にも、針と糸でつないでいく「Kui」、三つ編みにして編み込んでいく「Hili」、包んで巻いていく「Wili」など色々あります。それらのどれが衣装や曲に合うのかなどを考えます。
そのような細やかな気持ちや技術も必要になります。
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ハワイの文化を知る
ハワイ語を習得する必要も出てきます。ハワイ語の単語には複数の意味があるものが多く、解釈の仕方によって意味が変わってきます。
また、地名にもその裏の意味があったり、表向きは島のことを歌っているけれど、実際は愛しい彼や彼女のことを歌っていたりもします。また、雨や虹などにも様々な名前がついています。東京に降る雨は○○という名前、というように、時間や場所などで名前が違います。雨だけの分厚い辞典があるほどです。
そして、ハワイの伝統や文化なども知らずには、プロとは言えません。ハワイには神話もたくさんあり、様々な神がいます。信仰や格言などもあわさり、現代まで息づいています。
ハワイアンは自然を取り込み、様々な意味をもたせて大切に扱っています。花や植物を採る時や山に入るときなどには、祈りやルールがあり、それを大事にします。他にも朝の太陽を迎えるときや一日の無事を祈るためにチャント(詠唱)をしたり、フラの前や何かを始めるとき、人の家や島など、それぞれの場所に入る許可を得るためにチャントを唱えたりもします。
また、それぞれの職業ごとに違ったチャントがあり、それを捧げる神々も違っています。
フラのルーツが日本ではないだけに、異文化の全てを知る必要が出てきます。それが、全てフラにつながっていきます。
プロとなるとステージ出演だけでは生きていけません。ワークショップを開いたり、教室でレイメーキングやフラ、ウクレレなどを教えたりするなどしながら、自分の技術や感性を常に磨き続けることが必要となります。
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