運動する場合にもリズム感は重要だと言われ、フラを踊る際にも必要です。
ですが、それをカバーする部分があれば、リズム感がなくてもうまくいくこともあります。
例えば運動神経が優れていなくてもリズム感があればうまくいく人もいれば、体の柔軟性が優れていて上手くいく人もいます。また、何度も繰り返しひたすら練習することでその運動ができるようになる人もいます。
運動神経が良ければ何でもすぐに出来てしまうかもしれませんが、そうでなくても何らかの方法を見つければできるようになるものです。フラやリズム感も同じです。
すぐにできなくても、練習の仕方を考えたり、自分の苦手な部分を克服する方法が分かれば改善できたりします。フラにリズム感が必要かと聞かれれば「リズム感は必要です」と答えますが、リズム感がないと踊れないのかと聞かれれば、「リズム感がなくても踊れます」と答えます。
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リズム感とは
リズム感がないと感じていても、本当にリズム感がないのかどうかはわかりません。
リズム感はあっても、その音楽のテンポに慣れていないだけかもしれませんし、体がそれに反応していないだけかもしれません。また、振付がイメージできていなかったり、覚え込めていなかったりしてついていけていないだけかもしれません。
リズム感がないと思っていても、本当にそうなのかどうかは分かりません。そして、リズム感は民族によっても変わってきます。日本人は行進のような2拍子や4拍子の曲が心地よく感じやすく、西洋のワルツのような3拍子は苦手であると言われることがあります。
ジャズのようなスイングやシャッフルビートを心地よく感じる人もいれば、インドの特徴的なターラという拍子が変化していくリズムサイクルが心地よいと感じる人もいます。
民族音楽などの変拍子と言われる2拍と3拍が交互に出てくるようなリズムの音楽もあります。2拍子・3拍子・4拍子の単純拍子、6拍子・9拍子・12拍子の複合拍子、それ以外の5拍子・7拍子などの変拍子など、拍子だけでもたくさんあります。
人によって好みや心地よいと感じるリズムが違います。リズム感が揃っていればどの拍子にも合わせられると思いますが、リズム感がないと思っていても、このリズムはピッタリくると感じるものがあったりします。
まずは、フラの曲を聞いて心地よいと感じるかどうかです。
フラのリズム感に自分が合わなければ、心地よいと感じられないはずです。ハワイの音楽が心地よい、好きだと感じるのであれば、躊躇せず、フラを踊ってみて、どういう部分が周りとずれているのかを知ることから始めてみることが大切です。
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リズム感を養う
簡単に言えば練習です。
フラを練習していれば、自ずとリズム感も練習しているということになります。フラのリズム感に慣れたり、振付に慣れることで音楽に意識がいくようになりリズムがとれるようになったりします。
練習の仕方を考えることも大切です。
音楽に合わせて踊るのだけでなく、メトロノームに合わせて何度も踊る練習をしてリズムを体に覚えこませたり、曲を何度も聞いて曲に合わせて手拍子をし続けてリズムを取る練習をしたり、様々な曲のドラムなどのリズム音を聞いてみたり、自分がずれるポイントを分析したりするなど、自分に合う方法を探すことです。
私自身もダンスのリズムについていけず、リズム感がないと感じていましたが、フラのステップを1・2・3・4と口に出しながら何度も練習しました。
ステップができるようになると、そのステップで拍子がとれるのです。しかし、曲になるとそれでも踊れないのです。リズム感がないので踊れないと思っていましたが、それが問題ではなく、記憶の問題でした。周りの人が覚えている感じと違うようで、それがリズムとずれていく原因でもありました。
周りの人はひたすら曲に合わせて踊って覚えるという方法をしている中、私はノートに振りを絵で描き、ひたすら暗記するという方法で練習をし、曲や拍子がなくても次の振りが何か分かるように、振りの順番を完璧に覚えました。そうすると次の振りをイメージすることができるようになりテンポに遅れず踊れるようになりました。周りの人は体で記憶するのに対して、私は脳で記憶しているような感じです。
リズム感ではなく、リズムの長さを踊りの振り付けとして一緒に覚えてしまう人もいます。人それぞれ脳や体が反応しやすい部分が違い、脳と体がつながる部分が違います。フラの曲が好きで踊りたいと思うなら、リズム感を考える前に、まずフラを踊り、自分に合った練習方法を探してみてください。
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